「田嶋塾」の2回目に行こうとしたら、「近代能楽集」(クレジットカードの会員枠で2日分確保済)と重なっていた。どうしよう。この日は埼玉へ行くのは止めようか。そして3回目の日は柳家小三治師匠の独演会と時刻まで完全に重なっている。何ということ。
「近代能楽集」は美輪明宏さんの「葵上」「卒塔婆小町」も見たが、前回の蜷川幸雄さん演出の「卒塔婆小町」「弱法師」で見た壤晴彦(「卒塔婆小町」の老婆役)さんが素晴らしかった。美輪さんは一度は衣装を変えずに通されたそうだが、私が見たときは途中で早替わりし美しくなられていた。ところが壤さんはそのままでがらりと印象を変えられた。「ロミオとジュリエット」のマキューシオ役で活躍された高橋洋さん(詩人役)にも期待している。藤原竜也(「弱法師」の俊徳役)さんは華のある役者さんには違いないし、前回の公演より「ロミオとジュリエット」の時までに随分声が鍛えられていた。でもどうしても顔の美しさにばかり目が行ってしまう。ここまで来ると美しさも弱点なのかも知れない。