4/18のサントリーホール。鍵盤と(ほぼ)両手とペダルが良く見える絶好の位置だった。川崎の時よりもお元気そうで演奏も溌剌としてメリハリがあったように思う。アンコールは5曲に留めた(笑)けれど非常に満足。キーシン氏の演奏を聴いているとどんな技巧的なフレーズの中にも隠れているメロディーを必ず拾い上げて美しく響かせてくれるのでいつも新鮮な驚きを感じる。とても二本の手、十指で作り上げている音楽とは思えない程である。とくに後半のショパンは完璧に弾きこなすだけではなく何か「それ以上」のものを求めて邁進(精進)されている途上の様に思える。自分は子供の頃少し習ったきりでもう弾いていないのでただただ感心するばかりなのだけれど。彼は時々フレーズの初めで歌うような唸るような声を出すのだが、何故かメロディーでなくて属音の類。これも不思議の一つ。今週を切り抜けられれば今度は4/26のサントリーホールに続く。