11/26 NHKホールへ行きがけに駅前のツリー点灯イヴェントでバラードを歌う広瀬香美さんに遭遇。よく伸びるいいお声。
マリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団 ヴァイオリン五嶋みどり。前から五列目でオケの方の表情も良く見える席。ヤンソンスさんについては以前ピッツバーグ交響楽団の公演の時みどりさんのブルッフの後やけに明るい音色のブラームス交響曲第1番)を聴いてしまって印象が良くなかった。今回はまずステージ一杯のメンバーで大迫力のマイスタージンガー前奏曲。オケは流石に素晴らしく例のバイオリンのユニゾン(下降音階のところ)でもううっとりする。リラックスした雰囲気で、いかにも演奏を楽しむ様子で笑みを浮かべながら演奏するメンバーも。みどりさんはプロコフィエフの1番。広いスペースをとってまるでバレエを踊るように入魂の演奏。大変な緊張感をもって一つ一つのフレーズにこだわり美しく聴かせる。第二楽章ではみどりさんがテンポにメリハリをつけているところでオケと合わなかったり、第三楽章のラストでみどりさんがピアニッシモなのにクラリネットの音量が大きすぎたり、ひやりとする場面もあったが。ただの素人考えだがヤンソンスさんはあんまり細かいことは拘らない方のように見える。(これは逆でリハーサルでは非常に細かいのだそうな。)みどりさんのアンコール(バッハの無伴奏ソナタ2番アンダンテ)もあって休憩後はベートーヴェン交響曲第7番。これは大変な盛り上がりで2曲のアンコールの後オケのメンバーが退場しても拍手が鳴り止まずついにはスタンディングオベーションに。
11/27 同じメンバーにてサントリーホールでマチネ(序曲「レオノーレ」3番、シベリウスのコンチェルト、チャイコフスキー 交響曲4番)。ここでプログラムを買いなおすと今回のツアーは連日公演が多い過密スケジュールだった。オケもお疲れなのかコンサートマスターが若い方に変わっている。こちらも連日で疲れている上に少し離れて13列目のサイドブロックだったため、響きが良いホールなのにインパクトが薄れて何と眠くなってしまう。コンマスが変わったためなのかみどりさんとオケの呼吸がいまひとつ合わなかったようで残念。ソロでのアンコールもなかった。私もも午前中小林さんの追加公演目当てで出歩いてしまったことを反省。